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ASC 認証

ASC 認証について

信頼性の高い基準

ASCは国際社会環境認定表示連合(ISEAL)のメンバーであり、ASC の活動は、信頼性の高い基準設定に関する要件を満たしています。ASC基準 は、ISEALの適正実施規範に沿って策定されたものであり、包括的で透明な基準設定の要件を満たしています。

ASCの7原則

  1. 国および地域の法律および規制への準拠
  2. 自然生息地、地域の生物多様性および生態系の保全
  3. 野生個体群の多様性の維持
  4. 水資源および水質の保全
  5. 飼料およびその他の資源の責任ある利用
  6. 適切な魚病管理、抗生物質や化学物質の管理と責任ある使用
  7. 地域社会に対する責任と適切な労働環境

認証プロセス

ASC の認証プロセスは、オープン、包括的、透明性というこの組織の価値を反映したものとなっています。
認証プロセスは、以下のような流れになっています。

  • 養殖場が、独立した認証機関と契約を結ぶ。
  • 認証機関が養殖場と協力して、審査の準備を進める。
  • 審査の実施が、少なくとも30日以上前に、ASC のウェブサイトに公示される。利害関係者がその間にインプットを提供する。 <関連ウェブページへのリンク>
  • 審査では、それぞれ異なるスキルが要求される技術面と社会面について適合性を評価する。審査チームは、通常、それらのスキル要件に対応するために、2名の審査員を動員する。
  • 審査では、養殖場の管理運営面を評価する(記録簿、納品書、貨物引渡書等)。
  • 審査員は、目視評価および管理者やスタッフのインタビューを通じて、実際に良好な運営がなされていることを確認する。

その後、審査チームが報告書案を作成します。その中で、養殖場が改善すべき大小の不適合を指摘されることがあります。それらの事項については、両者が期限を定めた改善計画を立て、その実施に合意します。

適合性の達成

全ての主要な不適合を是正し、小さな問題については改善計画に合意したのち、認証機関がその養殖場のASC 基準への適合性について判断を下します。報告書案は最低10日間、公聴のためにASC のウェブサイトに掲示され、利害関係者からのフィードバックを待ちます。

認証機関は、審査で判明したあらゆる事項や公聴より得た意見を検討した上で、最終審査報告書を作成します。その養殖場が認証を取得できたかどうかは、この報告書の中に記載されます。

ASCの養殖場認証は、認証機関が発行し、有効期間は3年です。さらに、それらの養殖場は、認証後のリスク分析のための「サーベイランス監査」を毎年受けなければなりません。この監査では、改善計画の実施状況や基準要件の順守のサンプリング調査が中心となります。

ASC基準の社会的要件には、養殖場スタッフ、近隣住民、その他の利害関係者にインタビューして、適合性を評価することが含まれています。

誰がASC 基準への適合性を評価するのか

認証機関は、自身が所定のパフォーマンス・レベルを満たした上で、ASC養殖場認証および認定要件 に従って、養殖場評価を実施しなければなりません。また審査者は、ASC基準についてのトレーニングに参加することが要求され、それには、ASC基準の理解を確かめる試験を義務として受験し、合格することも含まれます。

審査者および彼らを雇用する認証機関は、ASCから独立しています。認証機関とは、正しくは適合性評価機関(CAB)のことですが、時には「認証者」または「認証機関」とも呼ばれます。CABは、評価を実施できるだけの技術を持っていることを、別の独立機関(国際認定サービス(ASI))に対して実証しなければなりません。ASI は「認定機関」と呼ばれる機関(認証機関を認定する機関)であり、CABがASC養殖場認証についての理解と認証機関としての認定要件を満たしていることを実証した場合に、そのCABを正当な認証機関として「認定」します。ASI は、CABを認証機関として認定したのちも、ASC要件に沿って認証業務を遂行しているかどうか確認するために、モニタリングを行います。

チェーン・オブ・カストディーおよびトレーサビリティー

ASCの養殖場認証を取得した養殖場は、そこで生産する水産物をASC認証水産物として販売することができます。認証やASCロゴを正しく使用するためには、トレーサビリティー(追跡可能性)を確立するシステムが必要です。認証水産物は、CoC認証と表記されるチェーン・オブ・カストディー(加工流通過程の管理)認証により、サプライチェーン全体に渡り追跡されます。サプライチェーンの中で認証水産物を取り扱う全ての事業者は、有効なCoC認証を所持していなければなりません。その認証を所持していれば、水産物にASCロゴを付けることができます。CoC認証を取得するには、サプライチェーンの中の各事業者は、厳格な要件を満たし、さらに非認証水産物の混入や偽装が生じないようにトレーサビリティー・システムを確立している必要があります。これにより、その水産物が責任ある養殖に関するASCの確かな基準を満たして生産されたものであることが保証されます。

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